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アイドルから遠く離れて

アイドルと哲学。

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みすてられたものたち――あヴぁんだんどと僕の思い出


 あヴぁんだんどというアイドルグループは、確か去年(2014年)の初夏ごろに産声を上げた。当時、日本の批評・思想界ではわりと有名な濱野智史さんが手がけるアイドル、PIPというのが巷では話題になりつつあった。一人の批評家が彼の独自のアイドル観念、理念=哲学をもとに、AKB48に対抗するアイドルグループを生産しようとしていたからであった。
 ふと、彼の手による第二弾のアイドルグループが出来たとTwitterかなにかで見かけた。なにやら、星なゆたという人が、「今日濱野さんからカフカの「掟の手前で」を教わった~」などと呟いているではないか! 僕は咄嗟に彼女にリプライを送ったら、それが数分後に返ってきた! 星さんの妙な人懐っこさ! びっくりしてしまった。そうだこの頃は、メンバーそれぞれがほとんど全ての人にリプを送って、これアイドルなのか? と思ってしまうくらい楽しい時期だった。
 一ヶ月くらいすると、何やら彼女達は困っていた。Twitterでなゆたと会話をしていると、どうも当のプロデューサー濱野智史に飽きられたっぽいのである。「飽きられた……?」 僕は不思議に思った。しかし、確実にメンバーたちが濱野智史の名前を出す機会は減り、どうやら彼女たちはまたく0となった地点からアイドル活動をたちあげていくみたいだった。

 さて現在、あヴぁんだんどは小さいながらも東京で必死こいて活動している。実はこんなに思い入れのあるグループなのに、僕は一度も彼女たちに会ってないのだ(早く会いたい)。全国雑誌のBUBUKAにもロングインタビューが載ったし、CDは2枚リリースしているし、さぁこれから!もっともっと!というところだ。2015年は、アイドルグループとしていい地点までたどりつけた、しかしこれからも油断がならない年であったのだろう。彼女たちはいつも本気だ。

 誰が一番好きかと問われたら、かなり返答に困ってしまう。東雲さんの奇妙奇天烈っぷりも面白いし、うさべには才能が爆発しているし、なつきちゃんは僕は一番かわいがっている()し、星なゆたはミスidのセミファイナルまで進出してあヴぁんだんどの中でも他のメンバーよりちょっとだけ前に行っている。ふかしぎくんとしてDJの活動もしているようだ。

 また、あヴぁんだんどを語るには欠かせない、今はなきメンバーもいた。僕にとって何より思い入れが在るのはあんずちゃんだ。あんずちゃんは五人になったときも背の高さからか可愛さからかとにかくよく目立ち、「あヴぁんだんどの華」のポジションにいた。

あヴぁんだんどの周りのファン、関係者、対バンするアイドルグループ、あヴぁんだんどに関わっていくすべての人たちがおなじひとつの幸福に包まれるような、そんな存在になりつつある。あヴぁんだんどは確かに個人個人の才能はまだ飛びぬけたものではないかもしれないが、周りがいつも支えてくれる。周りに支えられて、愛されて、彼女たちは愛を世界に送り届ける。

あヴぁんだんどはこの後の日本のアイドル界に大きな衝撃をあたえることができるだろうか。BiSが解散したその日に産声をあげたこのあヴぁんだんどは。

まだ駆け出したばかりだ。ジェットコースターの岐路は長い。   misty 
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